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lazy_dog のブログです。

Yamaha RTX の LAN 分割機能

この記事は「れずれず Advent Calendar」の 1 日目です。表題の件、Cisco の L3 スイッチなどと違いちょっと癖があり、意外にも奥深い設定だなあと思ったので記事にした。

YAMAHA RTX の LAN 分割機能について

YAMAHA RTX シリーズについている LAN 側のポートは、基本的にスイッチングハブとしての役割で、各ポートに IP を持たないというのがデフォルトである。しかし、LAN 分割機能を使えば LAN 側のポートをそれぞれセグメント分割する設定が可能になる。単純に言えば、各ポートに IP アドレスを持たせることができる。

なお、本記事は Yamaha RTX 810 と Rev.11.01.21 のファームウェアを使用している。

デフォルトの状態

LAN ネットワーク、つまりローカル側がぶら下がるポートは基本的に LAN1 と総称され、複数のポートがスイッチングハブとして纏められており、IP アドレスは一つしか持てない。

> show status lan1
LAN1
Description:
IP Address:                     192.168.0.1/24
Ethernet Address:               00:**:**:**:**:**
Operation mode setting:         Type (Link status)
               PORT1:           Auto Negotiation (1000BASE-T Full Duplex)
               PORT2:           Auto Negotiation (100BASE-TX Full Duplex)
               PORT3:           Auto Negotiation (Link Down)
               PORT4:           Auto Negotiation (Link Down)
Maximum Transmission Unit(MTU): 1500 octets
Promiscuous mode:               OFF
(省略)
>

LAN 分割をすると、この LAN1 が分割される。

LAN 分割コマンドについて

YAMAHA RTX の LAN 分割は、「基本機能」と「拡張機能」の2 種類の方法で分けることができるらしいが、Rev.10.01 系以降は「拡張機能」がメインストリームらしいので、基本こちらを設定する。 拡張分割では、LAN1 側のポートをそれぞれ一つずつに独立させ、分割後、VLAN インターフェイスが作成される。その VLAN に各ポートを所属させる。そのため、任意のポート同士を一つのセグメントにすることが可能。

なお、既存で設定がある場合でも「拡張機能」を設定すると、ある程度引き継いてくれる(config のポート名を書き換えてくれる)。

拡張分割の方法

下記コマンドで行える。

lan type lan1 port-based-option=divide-network

これによって、LAN1 がそれぞれ lan1.1, lan1.2 などに分割され、lan1.1 は VLAN1 に所属になる。

ip lan1 address 192.168.0.1/24
↓
ip vlan1 address 192.168.0.1/24

こんな感じに書きかえてくれる。"show status lan1" の結果はこんな感じ。

> show status lan1
VLAN1
Description:
IP Address:                     192.168.0.1/24
VLAN2
Description:
IP Address:
VLAN3
Description:
IP Address:
VLAN4
Description:
IP Address:
Ethernet Address:               00:**:**:**:**:**
Operation mode setting:         Type (Link status)
               PORT1:           Auto Negotiation (1000BASE-T Full Duplex)
               PORT2:           Auto Negotiation (100BASE-TX Full Duplex)
               PORT3:           Auto Negotiation (Link Down)
               PORT4:           Auto Negotiation (Link Down)
Maximum Transmission Unit(MTU): 1500 octets
Promiscuous mode:               OFF
(省略)

VLAN 1 から 4 までの欄が作成されている。現状、ポート 1 の lan1.1 のみが VLAN 1 に所属しているが、これにポート 2 の lan1.2 を所属させるには、、、

vlan port mapping lan1.2 vlan1

と "vlan mapping {ポート名} {VLAN 番号}" とすればよい。

まとめると、

vlan port mapping lan1.1 vlan1
vlan port mapping lan1.2 vlan1
lan type lan1 port-based-option=divide-network
ip vlan1 address 192.168.0.1/24

こんな感じ。

  • RTX のローカル側のポートは、スイッチングハブがデフォルトの動作である。
  • コマンドによって、VLAN が作成され、各ポートがそれに所属することができる。
  • VLAN インターフェイスに IP アドレスを設定する。

まとめ

メリークリスマス。次は、id:lazy_dog さんです。